ヴォーリズストリート

VORIES STREET

ヴォーリズ
ストリート

VORIES STREET

近江八幡旧市街にある12のヴォーリズ建築と歴史的まちなみを結ぶストリートです。ハイド記念館、旧八幡郵便局などをはじめとした“ヴォーリズ建築巡り”とヴォーリズの妻・一柳満喜子の先祖の屋敷があった“あきんど道商店街”周辺を探訪しながら、近江八幡の歴史・文化・今をお楽しみ下さい。

 

ウイリアム・メレル・ヴォーリズ(一柳 米来留)
William Merrell Vories 1880-1964年(1905年来日)

W.M.ヴォーリズは八幡商業高等学校の英語教師として来日して以来、生涯近江八幡市に留まり、キリスト教の伝道とその主義に基づく社会教育、出版、医療、学校教育など様々な活動を行いました。建築家としても活動し、近江八幡市を拠点に日本各地で多くの名建築を残しました。

①教育会館・ハイド記念館

〒523-0851 滋賀県近江八幡市市井町177
TEL:0748-32-3444
開館日:月曜から金曜 10:00~16:00
見学可(臨時休館日があります)
入館料:無料

1931年(昭和6年)に、家庭薬メンソレータムの発明者であり、ヴォーリズの近江ミッション(近江兄弟社)や満喜子夫人の教育事業を支援してきたハイド氏夫妻を記念して、幼稚園舎・教育会館として建てられたヴォーリズ建築です。2000年に、国の登録有形文化財に登録され、その際にハイド夫妻を顕彰し幼稚園舎の名称をハイド記念館とされました。

②ヴォーリズ 記念館

〒523-0841 滋賀県近江八幡市慈恩寺町元11
TEL:0748-32-2456
休館日:月曜・祝日・その他不定休(12月15日〜翌年1月15日までは展示入替えのため休館)
入館料:400円

ヴォーリズ記念館は、清友園幼稚園の教師寄宿舎として設計され、1931年の竣工時からヴォーリズの自邸として使用されていました。現在は、ヴォーリズ記念資料館として使われています。木造の外壁と赤い瓦屋根に白い煙突が特徴。内部は、広い居間や応接室のほか、畳の和室もあります。その他、愛用したピアノや資料も展示されています。

③村岡邸(旧岩瀬医院)

〒523-0849 滋賀県近江八幡市永原町
外観のみ見学可

ヴォーリズの設計のより、昭和8年に「岩瀬医院」として建てられました。木造2階建てで、病院(洋館部分)とその住居(日本家屋)に分かれています。窓の形、あかり取り窓の格子、玄関ポーチには煉瓦の階段など、ヴォーリズさんらしさが見えます。特に、北面下部はタイル張りの意匠は必見。近江八幡にはさりげなくヴォーリズ建築がたたずんでいます。

④旧八幡郵便局

〒523-0862 滋賀県近江八幡市仲屋町
TEL:0748-33-6521
見学可
見学時間:10時から16時まで
定休日:火曜日、水曜日、木曜日

ヴォーリズの設計によって1921年に竣工して以来、1960年まで郵便局として使われていた。スパニッシュと和風の町屋造りを折衷したデザインは、個性がありながら町並みに溶け込んでおり、旧市街中心部のランドマーク的役割を果たしていた。中に入ると、柔らかな光が窓から差しており、インスタ映えする写真が必至。

⑤アンドリュース記念館

〒523-0865 滋賀県近江八幡市為心町31
TEL:0748-32-7003
外観のみ見学可

ヴォーリズの大学時代の親友であった”ハーバート・アンドリュース氏”を記念して、1907年(明治40年)に建てられたヴォーリズ建築第1号の建物です。滋賀県初のYMCAとして地域における西洋文化の教育拠点として地域の子供達を育ててきました。英語、算数、ピアノ、キャンプなど現在の塾やワークショップに通じるものを当時から展開していました。

⑥近江八幡教会

〒523-0865 滋賀県近江八幡市為心町1
TEL:0748-32-2480
外観見学可
毎週日曜日10:15~11:30に礼拝が行われています。

同志社の創立者新島襄ら宣教師たちの近江伝道に由来し、1879年に近江八幡に聖書を講義する「八幡講義所」が創られ、その後1901年に「八幡組合基督教会」が設立され今にいたります。ヴォーリズは1905年に近江八幡を訪れ、近江ミッション(近江兄弟社)をつくり,ヴォーリズは、近江八幡教会に根を張って活動をすることでその後の活動を開花させていったと言われている、ヴォーリズと深く関わりのある教会です。

⑦牧師館

〒523-0866 滋賀県近江八幡市為心町上17
外観のみ見学可

1940年に、近江兄弟社の独身青年社員宿舎「地塩寮」として設計されたヴォーリズ建築です。「地塩寮」の名称は、「あなた方は地の塩である」という聖書の言葉に由来します。1974年に、経営上の理由から、近江兄弟社から離れましたが、1984年に、近江兄弟社と関係の深かった、日本キリスト教団近江八幡教会が地塩寮を取得しその翌年に改築され現在にいたります。

⑧ダブルハウス

〒523-0877 滋賀県近江八幡市池田町5丁目2
外観のみ見学可

1921年に、近江兄弟社の社員用の住宅として建てられたヴォーリズ建築です。来日したヴォーリズの両親も住んだことがある住宅です。住宅2棟が連なった二世帯用建物として間取りや庭が設計されており独特の工夫がなされています。現在も2棟ともに住宅として使用されています。

⑨ウォーターハウス記念館

〒523-0877 滋賀県近江八幡市池田町5丁目21
TEL:0748-32-7003
外観のみ見学可

ヴォーリズは池田町5丁目にツッカー女史からの寄付で1000坪の土地を購入し近江ミッションの仲間たちの住居を作り、そこにアメリカの生活様式と当時テニスコートをはじめとした軽井沢のライフスタイルを持ち込みました。ウォーターハウス氏(Mr. Paul B Waterhouse)はヴォーリズに出会いその人格、働きに共鳴して近江伝道に協力するため、近江ミッションに加わりここに入居しました。裏庭のテニスコートに面したサンルームの優しく温かい光が訪れる人を包み込みます。

⑩吉田悦蔵邸

〒523-0877 滋賀県近江八幡市池田町5丁目21−3
外観のみ見学可

滋賀県立八幡商業高校でのヴォーリズの教え子であり生涯、ヴォーリズを支え続けた吉田悦蔵氏の邸宅です。日本初のアメリカン・コロニアル様式を取り入れた吉田邸はホフマン窯のハネ煉瓦を使った煉瓦塀が味わいある表情を見せてくれます。

⑪石橋邸(旧近江家政塾)

〒523-0877 滋賀県近江八幡市池田町5丁目21−4
外観のみ見学可

石橋邸は、吉田悦蔵氏の妻、清野夫人が婦人教育のために発足させた近江家政塾として、昭和11年に建てられました。建物よりもどちらかというと赤煉瓦の堀と門柱ってが目を引く。よく見ていただきたいのですが、ここに使われているのは、ヴォーリズ建築のシンボル的存在になっている焼き過ぎ煉瓦。商品価値がなくなったモノを使用したということです。現在のSDGsともつながっているヴォーリズ精神と言えます。

⑫広瀬邸(カフェ&フルーツパフェOZEN)

〒523-0886 滋賀県近江八幡市西末町10
TEL:0748-36-3372
☆フルーツパフOZEN
営業時間:11時30分から18時まで
定休日:火曜日

広瀬長寿邸は、1929(昭和4)に建てられた和風住宅です。現在はフルーツパフェOZENとして再生されております。玄関扉を正面ではなく、側面に設けるなど一風変わった設計となっており、ヴォーリズ独特の豊かなデザイン性のある建築となっております。